フリーランスが知っておくべき税金対策

フリーランスにとって、節税対策は必須スキルと言っても良いだろう。正しい節税の知識を持っていれば、売り上げが伸びずとも手元に残る収入を増やすことが可能となる。

確定申告は青色申告と白色申告のどちらかで行うが、金銭面で得をするのは青色申告だ。青色申告では、条件次第で最大55万円の所得控除を受け取れる。そのほかにもさまざまな形で税金を抑えられるため、可能ならば青色申告を使うべきだろう。なお、青色申告は事業所得、不動産所得、山林所得のいずれかの所得がある個人事業主のみ申請が可能だ。

そして、必要経費の計上も見直しておきたい。必要経費が増えるほど事業所得が減り、そこから発生する税金を抑えられるからだ。レシートと領収書の管理を徹底し、人件費や仕入れだけでなく文房具や飲食代、交通費などもできる限り必要経費として扱うと良い。同じように、自宅を仕事場にしているフリーランスは、自宅の家賃や水道光熱費の一部も経費で落とせることを覚えておこう。

さらに、法人化も税金対策になる。2006年から法人化の条件が資本金1円以上、役員1人以上に変更され、実質誰でも法人化が可能となった。自分が法人役員となり、自分の給与に給与所得控除を使うことで税金が抑えられる。

また、個人事業主の所得税は累進課税制度が用いられており、所得が増えるほど税率も増えるのが現状だ。しかし、法人の所得税は税率がほぼ変わらない法人税のため、大きな売り上げがあるのであれば法人化した方が得と言える。